「監獄文化作品」と「Rope Art」

Fictitious Prisonでございます。

今回のコラムは「監獄文化作品」と「Rope Art」についてです。

冒頭からいきなり、皆さんも当たり前に「監獄文化作品」という単語を知っているような感じで書き出しましたが、
監獄文化作品とは、監獄をテーマにしたドラマや写真集などの創作物の総称です。
中国でも完全に市民権を得た単語ではないですが、字面を見れば何となくイメージできる人がほとんどだと思います。

 

今から約20年ほど前に「紅蜘蛛」という監獄文化作品のテレビドラマが中国で放映されましたが、
そのドラマのキャプチャが実際の中国の女囚画像という触れ込みで日本のネット上で出回ったりしています。

 

これらの作品は、当然アダルト作品でもなければ暴力を推奨するようなものでもありません。
元々は、人々に犯罪から距離を置くよう啓蒙することを主眼において制作されているものです。

なので、そのようなメッセージを作中に直接挿入したり、犯罪により自分以外の大切な人々まで悲しませてしまう
というシーンを織り込んだりもしています。

 

手錠や縄で拘束されたり刑に処せられるシーンなどは確かに衝撃を与えるものですが、
それらはエンタメ作品に必須な画力の追求という側面のほか、強い視覚的効果による啓蒙メッセージの訴求効果を意図しています。

ちなみに、現在の日本ではニュースで被疑者に手錠がかけられている部分をモザイク処理していますが、
これはあくまで被疑者段階の人間の拘束状態を見せしめ的に報道するのは人権侵害だという主張が民事裁判で認められてからであり、
それまでは、日本でも手錠をかけられて連行される様子はモザイクなしで報道されていました。

ましてや、単なる創作物に出てくる手錠や縄での拘束が人権上問題で暴力的だなんていう判断は、ナンセンス極まりないでしょう。
であれば、プロダクション・コードが廃止された今のハリウッド作品や韓国ドラマでそれ系の作品は全部アウトです。

 

また、Rope Art(緊縛)とその芸術性・猥褻性についても言及しておきたいことは山ほどありますが、
どうしても主観による部分が大きく、往々にして議論が平行線をたどるのでここで詳しく語ることはやめておきます。

ただ、アートと猥褻については過去からある程度の判例が積み重なっており、
当サイトの商品に関しては、販売に当たり届出が不要であることは弁護士および警察の方に確認済みです。

個人的な推測ですが、このRope Art作品を見てアダルトや暴力をイメージしてしまう人は、
それこそゴリゴリのポルノに影響され過ぎて、その先のシチュエーションを自分の中で勝手にイメージしているのではないでしょうか。
そうではなく、単純に被写体の造形美を味わっていただければ、作家もモデルも撮影した甲斐があると思います。

当サイトでは、引き続き監獄文化作品とRope Artに関する作品を扱っていきます。

今後ともよろしくお願い致します。