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「示衆牌」と「亡命牌」

Fictitious Prisonでございます。

こんなマニアックサイトを訪れる人なら絶対見たことあると思うんですが、
中国の囚人が首からプラカードを掛けられていたり、
卒塔婆のような細長い板を背負わされている画像を見たことがあるのではないでしょうか。

 

実は、これらには二種類あります。

一つは、まだ判決が確定していない時点で首から掛けられるもの。
これを「示衆牌(示众牌)」と言うそうです。

そう言われれば、確かに漢字で “犯罪嫌疑人” って書かれてますね。

もう一つは、「亡命牌」というもので、名前のところに赤い×が描かれているものです。
これは刑が確定した囚人に掛けられるもので、首掛けタイプと背負いタイプ、両方とも亡命牌と言うようです。

元々、こうしたプラカードの類は「亡命牌」しかありませんでした。

斬首刑があった時代の囚人は、執行官が刑場に来るまで、自分の名前が書かれた札を掛けられ、
跪いて待たされることが決まりとなっており、執行官が来ると、係官がその札を執行官に渡し、
執行官が朱筆を入れてから斬首をした…というのが亡命牌の元々の使われ方でした。

その後、文化大革命の時代に、罪を犯したとされる者が、自身の名前が書かれたプラカードを首に掛けられて
市中を引き回されたことから「示衆牌」が生まれたとのことです。

とは言え、中国人と話すときはどちらも「牌子」で通じますし、ましてや現代ではもう使われているのを見ないですね。
どこか被虐的でノスタルジックな感じがして、非現実的ではありますが、個人的には嫌いじゃありません。

文革時代の女囚をテーマにした作品もありますので、そちらもいずれリリースする予定です。

今後ともよろしくお願い致します。

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サイト開設のきっかけについて

当サイトを始めたきっかけについて、簡単に触れておきます。

現在は日本在住ですが、以前中国で暮らしていたことがあり、
とある縁で「監獄文化作品」というジャンルの作品を制作する様々な同志と交流を持つようになりました。

彼らは別の仕事を持ちつつ、趣味の一環で活動をしているのですが、
趣味の割には結構本格的なので、日本でも面白く思ってもらえる人がいるのではないかと思い、サイトを立ち上げました。
また、彼らに売り上げの一部を還元し、より活動を充実させるためのお手伝いが出来たらとも思いました。

当サイトで紹介・販売している作品は、全て著作権的に正当性を持つものであり、販売金は制作者に還元しています。
くれぐれも無断転載・SNSへの発信を含むWEBへのアップロードはお控えいただくようお願いするとともに、

今後とも当サイトの活動を支援していただけたら幸いです。